「元気」、「やる気」、「勇気」、「本気」、「根気」、などなどなど・・・、不可視であれ作用を起こすと可視的な状態をも表す"気"の付く言葉は様々あって、人間はこの"気"が重要であるとも言われていますね。
プライベートな話しになりますが、我が家には今年17歳になる猫がいますが、私がリビングでくつろいでいると、時にブラッシングを要求してきます。 きちんと向かい合ってブラッシングをしてあげると、それは気持ちよさそうに、もっと、もっととばかりに更に要求してきますが、ふと映っているテレビに私が気を取られ、よそ見をしながらブラッシングを続けると、必ず動きを静止させ不満げな表情をして、時には離れていってしまう事もあります。 猫って、相手の"気"が自分側に向いているか向いていないか、確実に判断しているようです。 このように"気"の有無によって結果が異なって表れる事は色々な場面であるものと思います。
取り巻く環境下のシステムや設備は、過去と比較しますと大きく進化し自動化も進んでいますが、これらの操作に関わるのは人間である事に変わりありません。 例えば、自動車の自動運転技術がかなり進化してきましたが、田舎道で横断したい人や脇道から合流したい車などが存在した場合、"譲ってあげる気持ち"からの行動が自動運転で出来るのでしょうか?
我々メーカーとしての企業活動の中で、時にお客様からいただくお叱りの背景には、どのような事象であれ、ちょっとした"気"に欠けていた点が共通しているものと感じます。
品質保証室の立ち位置として、形として見える仕組みの確立・改善や標準化も大切ですが、弊社の気持ちが入ったサービス・製品を常にお客様にご提供できるよう推進して参りたいと思います。