こんにちは。製造部 生産管理課です。
今期の生産管理課の方針のひとつに「DXの活用・推進」があります。
非効率な業務や属人化、段ボール製造における技術伝承・人材育成といった課題を、デジタルの力で改善していく取り組みです。
ただ、いきなりDXを完成させることはできません。
まずは業務にデジタルを浸透させ、情報を整理・共有しやすい状態をつくるところから始めています。
今回は、生産管理課で取り組みを始めた「デジタル化」の例を3つご紹介します。
1. チャットアプリの導入
2. グループウェアを活用した設備管理台帳の整備
3. 設備のトラブル診断アプリの作成
●1. チャットアプリの導入
日々の業務では、部署内外を含め多くの連絡・確認が発生します。
製造部のメンバーは現場や事務所など複数の場所で業務を行うため、口頭や電話だけでは伝達のタイミングが合わず、行き違いが起きることもありました。
そこで、連絡の「見える化」と「履歴化」を目的に、チャットアプリを試験的に導入し運用しています。

現在は少人数からのスタートですが、利用者の反応は好評です。
当初はやり取りが少なかったものの、徐々に活用が進み、連絡がスムーズになってきました。

●2. グループウェアを活用した設備管理台帳の実装
当社は設備産業でもあり、設備の維持・管理は重要な業務のひとつです。
一方で、複数種類の設備を適切に維持・管理するためには、トラブル履歴や部品交換履歴などの情報を「必要なときにすぐ取り出せる状態」にしておく必要があります。
これまでは紙やExcel帳票で管理していましたが、
・探すのに時間がかかる
・現場ですぐに見られない
・記録の形式が人によって異なる
・記録自体が負担になり、継続しづらい
といった課題がありました。
そこで、グループウェアに備わっているノーコードのアプリ作成機能を活用し、「誰でも登録・検索できる」設備管理台帳を作成しました。
現在は本格運用に向けて準備を進めています。

運用が定着すれば、「以前も同じ症状があったはず…」という場面で、過去のトラブルやメンテナンス履歴をすぐに確認できるようになります。
また、データが蓄積されれば、交換頻度の妥当性検討や、保全の優先度判断にも活用できる可能性があります。
将来的には、蓄積したデータを整理・分析し、特徴量を見つけ出し、AI技術も活用しながら「予防保全」から「予兆保全/予知保全」に近づけていくことも視野に入れています。
そのためにもまずは地道に、記録が残る仕組みづくりを進めています。
●3. 設備のトラブル診断アプリの作成
設備トラブルの初動対応は、これまで「経験と勘」に頼る部分が大きい領域でした。
しかし、設備の高度化・複雑化が進む中で、個人の経験だけに依存した仕組みには限界があります。
そこで、設備管理台帳の整備とあわせて、過去のトラブル事例などをもとに「設備のトラブル診断アプリ」を試作しています。

質問に対して「はい」「いいえ」で回答していくことで、「次に確認すべき箇所」や「対応の手順」を案内する仕組みです。

このアプリは、開発の一部に生成AIの支援も活用し、画面の雛形づくりなどを効率化しながら進めています。
現在は、診断フローの精度を高めるため、内容の充実と検証を重ねている段階です。フローに誤りがあると誤った判断につながるため、慎重に改善を進めています。
デジタル化はまだ始めたばかりで、成果が見えてくるまで時間がかかるものもあります。
それでも、近い将来必ず現場の助けになると考え、日々コツコツと取り組みを進めています。


